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「事典」と「辞典」ってどう違うの?

皆さんは「事典」と「辞典」が異なった意味を持ち、
使い分けられていることをご存知でしょうか。

辞典とは、いろいろな言葉を集め、
その言葉の意味、発音、用法などについて
解説したもののことです。

それに対して事典は事物や事柄を表す言葉を集め、
その事物や事柄について解説したもののことです。

なので、同音異義語である両者を区別するために、
前者の事を”ことばてん”、
後者の事を”ことてん”と言い換えたりすることもあります。

これだけでは、少し分かりにくいかもしれませんので
具体的な例を挙げて説明してみましょう。

「バリアフリー」という言葉に対して、
この言葉を今まで一度も聞いてことがない人が、
「どういう意味だろう」と思って語義を調べたり、
「どういう風に使えばいいのだろう」と思って
用例を調べたりするときに使うのが”辞典”です。

それに対して
「バリアフリーという概念は誰が何時頃考えたものだろう」
ということや、
「世界の国々ではバリアフリーに関して
どのような取り組みがなされているのだろう」
といったようなことを知りたいときに使うのが
”事典”です。

本を使って何かを調べるときにはきっと役立つ知識ですので
ぜひ覚えておいてくださいね。