パピルスや羊皮紙…古代からの紙事情とは
紙は、私たちが普段当たり前のように使っていて、
仕事をするのにも、生活をするのにも、
なくてはならない物のひとつです。
しかし、当然のようにあるように見えて、
実は、紙というのは、比較的新しい文化なのです。
古代文明では、紙というものは存在していませんでした。
古代の文明の象徴ともいえるエジプトでは、
草や、皮を伸ばしたものが使われていました。
羊皮紙は、その名の通り羊の皮をなめして伸ばしたもので、
文学や神聖な文書の筆写に使用されていました。
また、より安価で入手しやすいものとして、
パピルス(papyrus)が使われていました。
5000年以上前から、10世紀に紙が広まるまで、
長い間用いられていました。
英語の紙、paperの語源となっています。
茎を切り、皮をむいたものを、圧力をかけて平らにして、
ペラペラの状態にして、乾燥させ使用されていました。
完成まで1週間程度かかるため、
大変な手間がかかるものだったようです。
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