折り目一つで価値が落ちる理由
小さなシミや汚れ、ページの折り目や破損などが一つあるだけで、
査定額は大幅に下落してしまいます。
売る側にすればちょっと汚れていたとしても本としては読むことができるわけですし、何ら問題はないのではないかとお考えかもしれません。
しかし買う人の視点に立ってみると、お金を出して買うものですから、
少しでもきれいなものを手に入れたいのが当然の心理でしょう。
中古本においても新品に近い状態である方が高く査定されるのはそのためで、同じ書籍でも汚れや破損がひどいものは査定額が大幅に下落します。
古本屋のスタッフは書籍の価格や話題性に加えて状態もしっかり確認しているので、少しでも高く買い取ってもらいたいのであれば普段からの取り扱いが大切です。
そのためにも、どこまで読んだのか残すためにページに折り目をつけるのはやめましょう。江戸時代の国学者・本居宣長も随筆『玉勝間』の中で「二度ともとには戻らないのだから借りた本に折り目を付けるな」と言っています。
代わりにしおりを利用するようにすると、
本の価値を下げることもないのでおすすめです。