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書物の単位は昔の書物用語が影響しています

冊、部、巻、篇、帙、帳など、
書物の単位には様々な数え方がありますが、
数え方それぞれに意味があり、使い分けるようになっています。

その多くが漢字に書物用語が残って単位となったものです。

たとえば、もっともメジャーな数え方である「冊」は
竹筒や木の細長い札に文字を書いて紐でくくった
一まとめの書物の形を表した象形文字です。

そこから、書物を一冊、二冊と数えるようになりました。

全集物で良く使われる「巻」はその名の通り
古代の書物が巻物(巻子本)であった名残です。
巻末、巻頭などに巻の字が使われているのも同じ理由です。

和綴じ本は綴じ糸を編むようにして本を作りますが、
この糸で綴じたひと固まりを丁(または帳)と数えます。

これは現在の出版社でも使われていて、
一冊の本は何丁かの本を合わせて作っています。

手持ちの本の背の部分を上からみてみると、良く分かりますよ。

今でも本は糸で綴じられているのですね。

また、おおいで包んだ状態は「一帙」、
折本と呼ばれる特殊な作り方の本は「一帖」と数えます。

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