本の「酸性化」をご存じですか?
みなさんは本の中身が
黄色く変色してしまったのを見たことがありますか?
経年で本紙が黄色く変色し劣化していくことが
「酸性化」と呼ばれる現象です。
最近の本は酸性化しにくい紙が使用されていますが、
古書などの場合には注意が必要です。
酸性化は変色するだけではありません。
紙質そのものが劣化してしまい、紙面の文字が判別しにくくなり、
紙がもろく、破れやすくなってしまうため本の破損につながります。
そして劣化してしまった本は、もう二度と復活することはありません。
古書の場合はどれほど管理が良くても紙は、
経年に比例して劣化しています。
触れるだけで紙が破れてしまうこともあるほどです。
本の酸性化は、保管場所の環境によっても大きく左右されます。
直射日光を避け、比較的風通しの良い場所で保管することが重要です。
また、チリやほこりなどにも注意しなければなりません。
なるべく本に負担のかからない保管を心がけましょう 。