本の敵は日光だけではない?
紙は軽くかさばらないため、記録媒体としては最適の材料です。
本が急速に庶民に普及したのも、
紙の発明があったからにほかなりません。
記録を残すためには、文字が書きにくかったり、
かすれたり滲んでしまう材質のものは適しません。
かといって石や布のように重かったりかさばるものは携帯には不便です。
いつまでも文字が色あせず、保存のきく紙のおかげで、
人類はさまざまな記録を残し、また過去の書物を読むことができるのです。
しかし、紙にも弱点があります。
その一つが日光です。
日光を浴びると紙は赤茶けてしまいます。
本は直射日光のあたらない場所に保管するようにしましょう。
また、日光と並んで本の大敵となるのが湿気やカビです。
お風呂に入りながら本を読むのが趣味という人がいますが、
あまり長時間読んでいると、
紙はふやけてヨレヨレになってしまいますので、
浴室での読書は短時間で切り上げるようにしましょう。
愛読本は温度差がなく風通しの良い場所に保管して、
いつまでもキレイな状態を保ちたいものです。