店主ブログ

本の綴じ方3種類

実は本には様々な綴じ方があるというのはご存知でしょうか。

まず無線綴じは針金や糸などといった
線を使用せず接着剤のみを使って本の背を固めて綴じるという、
文字通り「無線」による綴じ方です。

安価ではあるものの接着剤のみで固定するわけですので、
以前は耐久面や強度が不安視されていましたが、
近年では接着剤が改良された事でそうした心配もなくなり、
文庫本や漫画雑誌、コミックなどといった
ページ数の多い冊子でよく使われています。

次に中綴じは本を開き、その中央の折り目部分を
針金で留める綴じ方で、背がなく外側のページの方が
中心部よりも広くなっているのが特徴です。

週刊誌のような雑誌や取扱説明書、
パンフレットなどによく使われる方法ですが、
綴じられるページ数には限界があります。

平綴じは本の背の端から綴じ代を5mmほどとり、
数か所を針金で留めてから
接着剤を背に付けて表紙を貼り付けるという方法で綴じられ、
教科書や企画書などによく用いられるものです。

本の綴じ方としてはこの3種類が主なものとなっていますが、
他にも和製製本やリング製本、
バインダー製本などの綴じ方もあります。

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