知っておきたい本の劣化の原因とは
大切な本の保管方法によっては、
劣化を早めてしまう原因になるものもあります。
まず、平積みにしておくことは避け、
棚に立てて収納するように心がけましょう。
平積みした状態でどんどん上に積んでいくと、
無駄な圧力がかかってしまい、
ページがくっついたり変形したりすることがあります。
棚に入れた場合でも、
抜けないほどギッチリ詰めてしまうことも良くありません。
出し入れする際にバリッと破れてしまったり
シワをつけてしまうこともあります。
棚にスカスカの状態で斜めに保管するのも良くありません。
斜めにして保存すると、背に余分な力が加わり、
やはり破損に繋がる場合があります。
そのような場合には、ブックエンドで支えて立てて
保管するようにしましょう。
また、高温多湿を避けることも重要で、
高温多湿の環境はカビの温床となってしまうことがあります。
ホコリが湿気で吸着してしまうこともあるので、注意が必要です。
そして、窓際などの直射日光が当たる場所も避ける必要があります。
直射日光が長時間当たると、紙が日に焼けて黄色くなったり、
ボロボロになることがあります。
直射日光は紙を傷めたりインクの退色を早めることがあるので、
日の当たらない場所で保管するようにしましょう。