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紙の歴史

自分の言葉を書きとめて記録に残すために、
古代から人々はさまざまな手段を用いてきました。

現在に伝わる最古の文献は、紀元前3500年前、メソポタミア文明において粘土に文字を刻みつけたものです。

その当時の人々は、粘土を板のような形状にし、
それを刻んで文字を記録していました。

その後、ヨーロッパやアジアでは羊皮紙が使われるようになりました。
文字が生まれた現在の中近東地方では、
羊などの家畜の放牧が盛んに行われていたので、
丈夫で破れにくく、手に入りやすい羊の皮は、
文字を書くのに最適の手段だったのです。

その後、古代エジプトでは、パピルスという草を用いて
現在に近い形の記録紙がつくられました。

これが、現在に伝わる紙の原型であると言われています。

その後、中国で紙の製造技法が開発されましたが、
これは世界の三大文明の一つに数えられるほど画期的なものでした。

その後、戦争によりヨーロッパに紙の製造技法が伝えられ、
印刷技術の発明と相まって製本が盛んに行われるようになったのです。