買取の基準についてのポイント

古本の買取価格は、基本的には発売後の経過年数や市場価格を基準にして決められます。

加えて査定する業者の得意ジャンル【どの分野の本を強く取り扱っているか】など、

いくつかの基準に従って査定が行われ、その結果によっても買取額が変わってきます。

その最たるものが、買取業者の得意ジャンルです。

マンガの得意な古本屋なら、希少なマンガや人気マンガの最新刊を高く買い取るかもしれません。

専門書を得意とする書店なら、医学や工学の専門書は高額買取の可能性があります。

ですが持ちこまれたのがもし逆だとしたらどうでしょう。

マンガの専門店に医学や工学の専門書を置いたとしても売れる可能性は限りなく低い上、

専門知識や相場もわからないため、買取自体を断られるかもしれません。

逆もまた然りです。

専門書の古本屋に人気マンガの最新刊を置いても、お客様がマンガを読まない方々ばかりならおそらく売れ残り、

次の最新刊が出ても棚でホコリをかぶったまま、ということになるかもしれません。

本ならばどんなジャンルでも買い取る、という古書店もあります。

ですが、買取基準が一律で同じなら買取額も低くはならない代わりに高く買い取ることもおそらくないでしょう。

まず自分の本がどんな本か、どこに売れば高く買い取ってくれそうか、そこから始めてみても良いかもしれません。

あとは状態の良し悪しです。

きれいに保存されてきた本は状態が良いため、高く査定されます。

逆に破れや汚れなど破損が見られる場合には安く査定されます。

同様に付録品などが不足している場合も安くなってしまいます。購入時の状態を保っている本ほど、価値があると考えてください。

生産中止となり普通の書店では手に入らない本、いわゆる絶版本にも高い買取額がつくケースもあります。

これは市場に流通している数が少ないことで、希少価値が高まっているからです。

特にコレクター性の高い本は入手したいと思う方も多いので、価値が高くなります。

反対に、現在も書店で簡単に購入できる本であれば、希少価値がないので通常の買取価格に収まります。

定価１０００円の本を１５００円で買い取る古本屋はまずいません。

買取の基準は古書店ごとに異なります。売れる本かどうかわからない時はまず聞いてみるのがよいでしょう。