よく耳にする活字とは
活字とは、印刷に用いる字型のことです。
現在では字型だけでなく、写植やデジタルフォントなど
同一の文字を繰り返して使用するものの呼称としても使われています。
字型とは、金属製の立方柱の先に
一本に一文字ずつ文字が付いたもので、
これを組み合わせることで文を作ります。
金属を彫って作るものや鋳型を作り、
その中へ溶かした金属を流し込んで固める
鋳造で作るものなどがあります。
活版印刷以前の書物は写本や木版刷りなどが主流でした。
写本は人の手で一文字一文字書き写すため、
時間も手間もかかります。
江戸時代あたりには木版本がありましたが、
一つのページの内容をいっぺんに彫ってしまいますので、
まったく同じものしか刷れません。
写本や木版本と区別する理由、
それは活字本は活字さえ用意してあれば、
どのような内容でも自由に組み合わせて
表現することができるということです。
これによって書物の大量生産が可能になりました。
また、印刷した文字が均一であるため、
読みやすいというメリットもあります。
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