背の形にも種類がある?
製本の背の種類には、
角背製本と丸背製本という2種類のものがあります。
前者は、背と本文の間に空間がなく、背にボール紙がつけられています。
後者は、背に凸の丸みを作り、
小口にも凹の丸みを作り背と本文の間に空間を作り
めくりやすくしたものです。
こちらの場合、ボール紙は使いません。
また、ホローバック、タイトバック、フレキシブルバックという
区別もあります。
一つ目のものは、背と背表紙に空間が出来るため、
本文を広く広げることが可能です。
二つ目のものは、背と本文が密着しており、
本文を開いても背が動かないようになっています。
のどまで開こうとすると、背が割れてしまいます。
三つ目のものは、背をグニャリと曲げることが可能です。
のどの奥まで広げることが可能ですが、
長時間たつと背がダメになりやすいです。
背の種類によりそれぞれ特徴があり、長所短所があります。
どんな本を作るかで、選択してみてください。
例えば、見開きで絵をつなげる場合などは、
のどの奥まで広がる方が良いという感じです。
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