ブログ一覧
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2015年05月10日
本の取り扱いに関するポイント
本は大切に扱えば長い耐久性を持ち、財産にもなりますが、 乱暴な扱いをすると、早いうちに駄目になってしまいます。 本の扱い方によって、耐久性は変わります。 古くなればなるほど経年で紙がもろくなっているので、 注意して取り扱う必要があります。 本の取り扱い方にはいくつかのポイントがあります。 ハードカバーの本ならば 最初に背表紙を下に置き、徐々に開いていくことです。 背表…
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2015年05月10日
本を大切にするための本棚の利用方法
本と言うのは、いつでもどこでも、 それを開けば色々な世界を体験することができる とても楽しいアイテムです。 また、その内容もさることながら、 装丁の美しさもあり、アーティスティックな面もあるという 魅力を持っています。 そんな素敵なアイテムである本を収納する時に 欠かせない道具が本棚ですが、 きちんとした詰め方をしないと 本を傷めてしまうことがありますので注意が必要で…
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2015年05月08日
和装本と洋装本
和装本と洋装本の異なるところは、 日本の伝統的な製本法によって制作された書籍と装丁などの 仕立て方が西洋風であるものとあります。 両面刷りした刷り本を折り本を折り丁として中身を糸閉じ、 針金綴じ、無線綴じなどで一冊にまとめて三方を化粧裁ちして 表紙でくるんだものを洋装本と言います。 背表紙を持たず表紙と本文の紙葉の大きさに ほとんど差異が無い冊子本形態のものを指して言…
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2015年05月06日
本に挟まっているアレの名前ご存知ですか?
本を購入すると挟まっていることが多い 二つ折りのカードの存在をご存知ですか。 書店によっては店員がそれを回収してから、 商品を手渡されることがあります。 一方で、本に挟まったままの状態で、手渡されることもあります。 意識すれば気になる、意識しなければ気にならない、 不思議な存在です。 あのカードの名前をご存知ですか。 あれはスリップと言います。 書店側は、売上や補充注…
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2015年05月04日
開きやすい本は背の形が違う?
見開きが良い本と見開きが悪い本がありますが、 その要因は背の形状にあります。 背の丸みはページをめくりやすくする機能があり、 左右対称の放物線を描いているのが理想です。 放物線の頂点が束の中心にあり、 綺麗な左右対称の曲線が出ている形状は 背と中身が密着して型崩れしにくい本となります。 中央の丸みが十分に出ていない形状の場合は、 型崩れを起こしやすい本となります。 こ…
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2015年05月02日
よく耳にする活字とは
活字とは、印刷に用いる字型のことです。 現在では字型だけでなく、写植やデジタルフォントなど 同一の文字を繰り返して使用するものの呼称としても使われています。 字型とは、金属製の立方柱の先に 一本に一文字ずつ文字が付いたもので、 これを組み合わせることで文を作ります。 金属を彫って作るものや鋳型を作り、 その中へ溶かした金属を流し込んで固める 鋳造で作るものなどがありま…
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2015年04月30日
製本の重要なポイントである面付けとは
新書・実用書・雑誌などあらゆる書籍全般での印刷では、 ページを1ページずつ印刷していく方法ではなく、 印刷・断裁・製本加工の手間や工程を考慮して、 原紙に8ページ、16ページ、32ページといった単位で 一枚の紙に複数のページを裏表にまとめたものを印刷します。 このような特殊な配置で、書籍の複数ページを表裏に印刷し、 折りこむことで製本できるようにする印刷面の配置方法を…
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2015年04月28日
背の形にも種類がある?
製本の背の種類には、 角背製本と丸背製本という2種類のものがあります。 前者は、背と本文の間に空間がなく、背にボール紙がつけられています。 後者は、背に凸の丸みを作り、 小口にも凹の丸みを作り背と本文の間に空間を作り めくりやすくしたものです。 こちらの場合、ボール紙は使いません。 また、ホローバック、タイトバック、フレキシブルバックという 区別もあります。 一つ目の…
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2015年04月26日
パピルスや羊皮紙…古代からの紙事情とは
紙は、私たちが普段当たり前のように使っていて、 仕事をするのにも、生活をするのにも、 なくてはならない物のひとつです。 しかし、当然のようにあるように見えて、 実は、紙というのは、比較的新しい文化なのです。 古代文明では、紙というものは存在していませんでした。 古代の文明の象徴ともいえるエジプトでは、 草や、皮を伸ばしたものが使われていました。 羊皮紙は、その名の通り…
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2015年04月24日
書物の単位は昔の書物用語が影響しています
冊、部、巻、篇、帙、帳など、 書物の単位には様々な数え方がありますが、 数え方それぞれに意味があり、使い分けるようになっています。 その多くが漢字に書物用語が残って単位となったものです。 たとえば、もっともメジャーな数え方である「冊」は 竹筒や木の細長い札に文字を書いて紐でくくった 一まとめの書物の形を表した象形文字です。 そこから、書物を一冊、二冊と数えるようになり…